「CLOUD STORM」
@エリア樹海
12:00〜20:00

 みなさんご存知だろうか、どうやらクラブイベントというのは、相当かっこいいらしい。これまでかっこいいものの代名詞と言えば、甲子園でグランドに背を向け、ひたすら阪神ファンの応援を扇動する猛虎会のオッチャンか、GOグループの大神源太氏のいずれかだったのだが、みんながモー娘と松浦亜弥を追っかけている間に、時代はリズムボックスが生み出す正確なBPMに乗ってどんどん進んでいる。クラブイベントを内包する、いわゆるレイブカルチャーというものは自然回帰願望と技術指向によって支えられているのだが、それは毎日携帯を使って情報をやり取りし、ゴミを分別しポイ捨てするオッチャンを睨み付ける行動を一種の自然回帰願望とするならば、そう遠くはないハナシである。

 要するに理解できるハズなのだ。どうだろうか?なにやら小洒落た雰囲気に圧倒されてはいまいか?これはたまに堀江あたりのオシャレカフェに行って、いい気になっているのとはワケが違う。同じ世代の人間が同じことを考えてて、それを表現する方法が少し違うだけなのだ。同じクラスのヤンキーが実はいい奴だった、みたいな感じに受け止めればよい。何も怪しげなお香を焚く必要は無くて、模擬店で充分酒を飲んで、人目を気にせず踊ればよいのだ。日常の延長の大学祭ではない、あくまでこの五日間が非日常な時間で、アーチをくぐればそこは異空間であるという自覚をまずはしてもらいたい。誰もあなたが踊り狂ってる姿をカメラで撮って、ネットで流したりはしない。

 このレイブカルチャーも商業化の汚染により、フリーチャージのパーティやDIYパーティへと分散しているのだが、まさにそれはこのエリア樹海で行われる「CLOUD STORM」が典型的な例であり、またこれを契機にこの樹海発のポストモダンとなるものが、生み出されていくに違いない。(んなわけないか。)


C.K.aka.DJ FORCE
DJs//
C.K.aka.DJ FORCE
DAISUKE
SHINE
KYAMI
YOMI
and more.
LIVE//TRIM WORKS
VJ//MITSUHARU

 

「門限ぶっとばせコンサート」(無料)
@大音練
16:30〜

 銀杏祭の伝統企画といえば、この「門限ぶっとばせコンサート」。毎年関西インディーズシーンで活躍するバンドを呼び、学生をして"ロックアウト"と言わしめる門限22時を越え、ライブを楽しむというもの。また、過去に出場したバンドの中には、皆さんもご存知ポルノグラフィティ、キュリオ、アナム&マキ、P.I.MONSTER、タートルズ、sirenなどがあり、黄金の原石たる逸材を過去に発掘して、門限ぶっとばせコンサート、通称”もんとば”の歴史を積み重ねてきのだ。

 なぜに銀杏祭は五日間という長期間に渡って開催されているのだろうか?祝日法も改正され、大学での授業時間はますます短くなっている。教授会の圧力もある中でこの五日間を守ってきたものは、学生の、自由そして市大を愛する気持ちなのだ。まだ学生運動が盛んな頃、大阪市大は京大と並び学生運動の西の双璧と言われていた。当然門限なども無く、学生はそれぞれに自由を謳歌していた。しかしながら、学生運動に対する風当たりは厳しく、学生の管理強化は次第に強まってゆき、その一つがこの門限22時であり、大学祭においては予算を全額カットされることもしばしばあったのだ。そんな中で当時の学生は立ち上がり、力を合わせ数々の自由を取り戻し、またそれを後に残した。まさしくこの五日間というのは、当時の学生が私達に残してくれた貴重な財産である。門限22時に関しては、それを撤廃することには至らなかったものの、一年に一度、銀杏祭のこの日、様々な学生の自由を勝ち取った象徴として、門限ぶっとばせコンサートがここに存在するのだ。

 そして、今年この第52回銀杏祭、私達にとっては意味のある22時という時間を共に越えてくれるのは右に並んだ5バンド、いずれも関西のロックシーンを担っていくであろう、選りすぐりたちです。

■9 SPACE MARKET■
極上のメロディを持つギターレスバンド。独特の空気感をもったアーティストを多く輩出し、ブランドにもなった音楽の都・京都からの参戦。Ben Folds Fiveらに影響を受けたと言うこのバンドは本来ヴォーカル、ベース、ドラム、ピアノの4人編成によるクオリティの高い楽曲を聴かせるが、今回はヴォーカルとピアノの2人によるアコースティックなプレイを披露。彼らにとってこの隊形は“マイナス”ではなく、バンドの持ち味である歌とピアノを極限までフィーチュアした姿なのである。聴くものの心に素直に染み入るサウンドは必聴。
■ランブリンジャック■
かつて、昭和の日本を席巻した音楽・グループサウンズ、サーフミュージック、昭和歌謡・・・。彼らは、限りなく日本人好みだったこれらのスタイルの遺伝子を受け継いだバンドである。しかしそれは、懐古や哀愁ではない。日本語の響きを十二分に生かした楽曲は見る者の心を奪う。アロハシャツ、オーバーオール、大きなブラウンのサングラスに身を包んだヴォーカルの、少し悪びれた歌声が時に激しく、時に切なく響くと、もはや踊らずにはいられない。
■ストレンジヌードカルト■
関西ライブハウスの聖地・十三ファンダンゴを中心に活躍するひねくれ3ピース。7月に発売された1stアルバムから、ABC放送50周年キャンペーン「ガラスの地球を救え」のテーマソングに異例の2期連続(4〜6月期、7〜9月期)で選ばれた、今ノリにノっているバンドである。その実績が表す通りポップソングは秀逸なものだが、ライブではさらにロック色の強い実験的な楽曲も多く、その音楽的な懐の深さが注目される。
■初心者マーク■
その控えめなバンド名の通り(?) 非常に人柄のよさがにじみ出る人たちによる、あたたかい楽曲を届けてくれる。しかしバンドの歴史もそこそこ長く、ライブでは初心者とは到底思えないステキなポップソングで見るものを楽しませてくれる。音を楽しむ、「音楽」のあるべき姿。
■Happy Under River■
3ピースである。が、その迫力のグルーヴは体験した者にしかわからない。余計なものを排除しギリギリまで削ぎ落とされた音数。細い身体から振り絞るように産み出される歌声。数えられないほどの場数の経験によってしか創られないストイックな演奏。彼らの、聴くものに襲い掛かるようなステージングを見ずしてロックは語れない。 


9 SPACE MARKET

ランブリンジャック

ストレンジヌードカルト

初心者マーク


Happy Under River